3千年ぶりの噴火2018年01月23日

気象庁が注視する日本の活火山
草津白根山の本白根山が実に3千年ぶりに噴火。陸上自衛隊相馬原駐屯地ヘリコプター部隊の方が、雪中訓練の最中に噴石に当たって落命されたとのこと。冥福をお祈りします。(火口は本白根山のやや北側と推察されている模様)噴火は3千年ぶり、しかも前兆一切なしということなので、この事前予測は困難というより無理だったでしょう。

思えば、御嶽山の噴火も突然でした。58名もの犠牲者が出た2014年の噴火は記憶に新しいところですが、1979年に突然噴火した際は有史以来の噴火とされたものです。その噴火と1991年の小噴火を自分は名古屋から遠望しています。有史以来の希有な体験ということになりますが、ニュース映像のような明瞭さではむろんなく、よく見れば薄い噴煙がたなびいているように見える程度のものでした。

百武彗星(1996年)も、たまたま北海道の名寄で見ましたが、澄んだ夜空であったにもかかわらず、うすぼんやりと尾を引いた姿が、別に動くことなくそこに見えるというだけで、正直、少々拍子抜けしてしまいました。

何千年ぶりなどということは、地球の歴史ではどうということのない時間差なのであり、その現象もごく近くでなければ明瞭には感じられないのが当然なのでしょう。鹿児島湾(錦江湾)の真下にある姶良カルデラがもしも爆発すれば川内原発が危険だという話がありましたが、もしもそうなれば原発どころか南九州は壊滅、西日本に甚大な被害になります。だから九州には住めない、のでしょうか。日本列島に住まう以上は、受け入れるしか仕方の無いことだと私は考えるのですが。